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日本企業として初受賞
世界の建設業界の最新Techを知る米国の専門メディアに、
Arch-LOGの革新性と可能性が高く評価されました。BIM先進国の米国の建設専門メディア『Construction Tech Review』のBIM特集 APAC版で“トップBIMサービス プロバイダー in APAC 2023”を受賞。同誌の表紙を飾り、4ページの特集記事が掲載された。
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『Construction Tech Review』
BIM特集(APAC版)表紙
左から、当社 香月取締役、井谷代表取締役※実際の掲載紙面と日本語訳が最下部にございます。
“トップ BIM サービス プロバイダー in APAC 2023” 受賞の意義
BIMの普及がまだ進んでいない日本にあって、未来を見据えて創り上げてきた「Arch-LOG」というサービスを運営する当社の技術と価値を、BIMの先進国で世界の最新の建設Techを知る米国メディアが認め高く評価してくれたことに、大きな意義があると感じております。これからBIMの活用が本格化する中で、「Arch-LOG」が日本における建設業界のデファクトスタンダードになる日を目指して、今回の受賞を糧に、明日の建設業界を創り上げるため更なる進化を約束したいと考えます。
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“TOP BUILDING INFORMATION MODELING
SERVICE PROVIDER IN APAC 2023” とは米国の建設専門メディア『Construction Tech Review』により、2023年アジア太平洋地域の建設業界をイノベートする中心的な存在として選定されたBIMサービスプロバイダーTop10の中で、最も高い評価を受けた1社に与えられるものです。
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『Construction Tech Review』とは
米国に本社を置き、北米・欧州・アジア太平洋地域において、広く展開されている建設技術を取り扱う業界専門のオンラインメディアで、専門誌としても発行されています。
このメディアの最大の特徴は、欧米を中心とした建設業界の主要組織の上級意思決定者たちが編集者となり、建設業界内にある知恵や技術的専門知識を相互に学びながら共有をおこない、それを一般読者に提供するという、とてもユニークなプラットフォームになっているところです。
『Construction Tech
Review』では、年に一度4つのエリア別に建設業界の様々なテーマの特集と組み、
その特集ごとに各テーマのトップ10を選定し表彰しています。
今回当社が取り上げられたのは“APAC版の2023年のBIM特集”で、“BIMサービスプロバーダーTop10”に選定されました。
[過去に授与された賞の一例]
※過去日本企業としては1社、ヤマシンフィルタ(株)が“TOP10 AIR HANDLING SOLUTIONC PROVIDERS IN APAC 2022”を受賞。
“トップ BIM サービス プロバイダー in APAC 2023” 受賞のポイントは
当社が運営する「Arch-LOG(アークログ)」という日本初のB2B向け建築建材総合検索機能とクラウドレンダリング機能を兼ね備えた独自のクラウドサービスによって、建設ライフサイクルのあらゆるフェーズにおいて時間と労力を節約することを実現した、建築・エンジニアリング・建設(AEC: Architecture、Engineering、Construction)業界向けの総合的なBIMサービスプロバイダーとして高い評価を受けての受賞となりました。
評価された主な機能
建築建材総合検索機能・プロジェクト管理機能
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Arch-LOGには、現在約200万点の登録製品と約6万点のBIMオブジェクトが格納されており、建築建材のデジタルデータプラットフォームとしては最大規模を誇ります。
ユーザーは、様々なメーカーが提供する建材情報を識別、比較し、プロジェクトに最適な建材を選定することができます。
これにより、印刷された紙カタログを延々とめくるよりも迅速に製品を選択することができます。
また、同プラットフォームでは、すべてのBIMオブジェクトに製図規格、命名規則、データ構造などのパラメータを忠実に内包するレギュレーションが実装されています。
一方、建材メーカーは、ユーザーに対して常に最新の情報をリアルタイムに提供することができ、建材メーカーと設計者、施工会社、そしてエンドユーザーとの架け橋となり、win-winの関係を築いています。またArch-LOGは単なる建材のデジタルデータベースではなく、検索・選定された建材をプロジェクトごとに管理する機能を有しており、建材メーカーを建設プロジェクトのライフサイクルに組み込むことで、建設業務フロー全体の効率を改善するソリューションを提供しています。
クラウドレンダリング機能
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Arch-LOGのクラウドレンダリング機能は、BIMソフトで作成した設計図面に、Arch-LOGで検索したBIMオブジェクトをダウンロードすることで、実建材を反映した高精細でフォトリアルなCG画像をリアルタイムに生成することができる弊社独自の画期的な機能です。対応しているのは、BIMソフトの「Revit」と「ArchiCAD」と、3Dソフトの「SketchUP」の3ソフト。それぞれのソフトにArch-LOGプラグインで連携することでBIMオブジェクトをダウンロードが可能となり、二つ目のレンダープラグインでレンダリングが可能となります。
当社のBIMクラウドレンダリング機能の最大の特徴は、プロキシを活用している点です。通常BIM設計データや建材のBIMオブジェクトを動かそうとすると、非常にデータ容量が大きく重たくなるため利便性が悪いことが課題となっていました。プロキシを活用することで、ユーザーにとって設計や図面表現に必要十分である軽量化された利便性の良いBIMオブイジェクトを提供し、それと同時にクラウドレンダリング用のサーバー側に、BIMオブジェクトに対応した高精細なデータが格納されており、それぞれが1対1で連動することで、レンダリング時には高精細な画像のみがユーザー側へ配信されるため、ユーザーはローカルPC の性能に関わらず、高精度な写真画質のレンダリングを数秒でおこなうことができるのです。さらに、輝度と照度をシミュレーションする機能も含まれており、物理的に正確な画像をリアルタイムに生成することができます。
また、建材メーカーの高精細データを、IP保護された安全性の高いデジタルファイルとしてクラウドサーバーのみに格納しておくことで、建材メーカーの知的財産も、ユーザーの手に渡らないのでセキュリティーを担保することにも成功しています。同時に、ユーザーのデータもレンダリングに必要なデータのみをクラウドサーバーへアップロードすること、また、レンダリング終了時には一切メモリーに保存されないことにより、ユーザーの設計データのセキュリティーを担保することにも成功しています。
当社のクラウドレンダリング機能は、世界最高峰の物理的なレンダリングエンジンIray を利用したレンダリングを高性能なクラウドサーバーにて無料で提供しています。
使命
アライアンス締結による業界内への
浸透と牽引
現在、Arch-LOG には約5,000社が登録し、年間3,000~5,000件の新規プロジェクトが立ち上がっています。丸紅アークログは、60
社以上のゼネコン、デベロッパー、小規模ハウスメーカーを含む様々な業界関係者と強力なアライアンス(業務提携)を結んでおり、多くの企業様とのアライアンスを通じて、建築・建設業界において「Arch-LOG
を建設データと製品情報のデファクトスタンダードとして」採用していただいています。
そうしたアライアンスの成功例の1 つが、日本最大級のゼネコンである大林組の「Smart BIM Standard (SBS)」です。Revitの主要ユーザーである同社は自社のSBS
モデルと情報を第三者や社内ユーザーに無償で提供する統合プラットフォームとしてArch-LOG を活用しています。
もう1つは、
西松建設の脱モデルルームへの取り組みです。分譲マンションプロジェクトにおけるモデルルームを建てるためのコストや労力、さらに販売後の取り壊しによる廃棄物の問題など、SDGs
やカーボンニュトラルを考慮した未来へ向けてできることとしてArch-LOG
プラットフォームを使用してのモデルルームのデジタル化に取り組んでいます。建設業界がかかえる様々な課題を解決し、向かうべき未来へ推進していくことがArch-LOG
が実現すべき使命と考えています。今回の受賞を励みとし、今後益々のサーボス向上をはかります。我が国の建設業界全体をDX
実現へ導き、業界のインフラを根底からアップグレード、業界の常識を再定義するソリューションを生み出していきます。
▼ 下記URLからオンラインマガジンの掲載ページがご覧いただけます ※P12~15に当社記事が掲載
▼ なお、掲載誌の日本語訳はこちらをご覧ください。